神戸重工 鉄道事業部 車両製作所 新車工場 クハ68/クハ76 (その2)

 

鉄道事業部 車両製作所 新車工場

 

形式

国鉄 クハ68 / クハ76 (その2)

製造

Kobe Heavy Inderstrial (Thailand) Co,Ltd.
Bankok Factory

 

屋根板の内張りを接着します。

まず、ベンチレーター用の穴2箇所にプラ棒を挿入します。これが、外張りと内張りの位置合わせの基準となる訳です。

外張りの内側にゼリー状瞬着を塗布します。 塗布量は・・・ 勘で決めています。
内張りをプラ棒を基準に貼り付け、すかさず屋根R治具をセットします。
接着できたら内張り側に低粘度瞬着をたっぷり塗布します。 これで、信じられない位に屋根板がしっかりします。

前面は車体にアッセンブリする前に穴を空けてしまいます。

車体になってからでは垂直に穴を明けるのが難しくなりますので。

この後、サーフェーサーの筆塗りを行いました。

下側の基準穴はテールライトの点灯準備の為、大きく切り欠く事になりました。

強度がちょっと心配ですが、前面も瞬着がしみ込んでいるので大丈夫でしょう。

前面を車体に取り付けました。

裏側から瞬着をたっぷり塗布してあるので、表からは気持ちだけ塗布しました。

前面との境界線が縦樋の中心となるように設計しましたので、仕上げはざっと済ますだけなので楽です。

いつもの様に取り付け治具でアングルを接着しました。 今回は手持ちの4x3mmのアングルを使用します。

先頭車はエポキシ系接着剤を使用しました。中間車は瞬着で接着したので、それぞれの接着剤での経年変化を確認するのが目的です。

床板は32mm幅で、前面部分に合わせたR形状をつけてあります。

クハ76はクハ68に対し、少し遅れて進めています。

恥ずかしながら、またミスをしています・・・。写真の一番右側の窓は戸袋窓なのでHゴムの表現をしなければならないのですが、しっかり窓桟を抜いてしまっています。

ちなみに、クハ68の見え方の反省から、窓桟寸法は0.75mmに設定しています。

こういったときは大きめに切り取ってしまい、正しい形状を再度貼り付けます。

慎重に、出来るだけピッタリ合う様に正しい窓形状を貼り付けました。

こういう時は出来るだけ多くの補助線を書いて、基準をしっかりつけることがコツです。

何かと忙しく どっぷり工作に浸れませんが、少しずつでも進めます。

クハ76の前面はつぼみ堂の真鍮製です。

当時は完成を急ぐあまりテールライトケースさえ取り付けていません。

手塗りでマスキングテープレスの前面塗り分けが泣かせます。

ヘッドライトはエポキシ系接着剤で表現していましたが、これがなかなかのお気に入りなので今回もそれを生かすことにします。

一応、電球を入れてありますが断線している上、しっかりと接着してしまっています。

それにしても、下手な半田付けだったこと・・・。

ドリルで電球をさらいます。 相手はガラスなので飛び散らない様に回転数を下げて作業しました。

LEDが入るだけの深さを確保して作業を終了しました。

クハ76は外張りに接着剤を塗布する一般的な工法は使わず、内張りの切込みから低粘度瞬着を流し込む工法を使います。

切り目は合計5箇所設定しています。

紙に染み込んでいる状態を見ると、切れ目の数は適正だったようです。

下端はアングル接着後に切り口から瞬着を流し込むので、ここではそのままにしておきます。

内張りを接着するまでは外張りは長いままです。

これは乗務員扉の左上のR形状を保護する為です。先にケガキ線の部分を切ってしまうと、どうしてもR部分が弱くなってしまい、下手すると切れてなくなってしまいますので。

昔の塗装に敬意を表して、塗り分け線を再現する為、トレーシングペーパーに写しておきます。
上側は写すのがちょっと難しいです。うまく再現できるでしょうか・・・。
ヘッドライトのレンズを保護する為に下半分だけシンナーに漬けて塗装を落とします。

キサゲ刷毛を併用して全ての塗装を落としました。

つぼみ堂の前面はスケールより1mm高さが足りないようですので、真鍮帯板を使って下端を延長します。

ただ、手持ちの帯板が1.5mmしかないので、0.5mmはハンダ付け後に削ることにして対応します。

 

車体を曲げ、組み立てました。

前面が別パーツなので、運転室の仕切りが前側のRをしっかり保持してくれています。

後ろ側はいつものように妻板が屋根Rの基準です。

高さを1mm上げたのに、まだ屋根Rと妻板のRが合いません。

これは昔製作した際に70系の車体断面をクハ68のペーパーキットに合わせたから、昔の断面のまま製作すると、このようになってしまうのは当然です。(70系は51系の屋根Rが薄い事は今なら図面で分かるのですが、当時は図面も無く、これで良いと思っていたのです。)

まあ、これは分かっていで車体断面を昔のまま製作したので、何とか修正することにします。

昔は屋根板を削るだけだったので、この辺りは問題視していなかったですね・・・。今だと作り直してしまうかもしれませんが、元が中学生の作品だった事を考えるとかえって微笑ましく感じます。

さて、クハ76がかなり追いついてきたので、クハ68の製作も平行させます。

ヘッドライトの高さを決める為、ミニトースカンをハイトゲージの代用とし、屋根板パーツの高さを測定しておきます。

このトースカンは珊瑚模型製ですが、大きさが1/80モデルにぴったりで、非常に使いやすいです。

ヘッドライトの逃げ穴を現物合わせで明けます。

少しずつ確認しながら穴の大きさを合わせていきます。

ドライバーの先を治具代わりにして、ヘッドライトパーツを屋根先にハンダ付けします。

乗務員室の仕切りの上側にヘッドライト点灯用のLEDを取り付ける作業穴を空けました。

これは前面の補強板があるので、車体を組んでしまうと下からの作業が困難と判断したからです。

屋根先を車体に接着しました。

中粘度の瞬着を外側から塗布して、接着をパテを兼用しています。

当然ですが、こちらは70系と違いぴったり屋根Rが合っています。

後ろ側も同様に屋根先を接着しました。

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